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ゆきむすめ

おじいさんとおばあさんが
雪で作った人形が、女の子のように動き出す。
共に生活していたが、ある日
たき火の上を飛び跳ねた瞬間
空に消えていく。
という絵本がある。




白い顔をした息子が
指と指の隙間からスッと居なくなるような
怖さが私の周りを動いている。
乱れた呼吸に耳を向け
背中をさする。
私の胸を枕に、主人の腕に包まれて
あなたは今にも消えてしまいそう。

ああそうよ。
元気な時は気付かない。
元気な時は忘れてしまう。
忘れちゃいけないという気持ちが小さくなる。
ああそうよ。
今、あなたが笑っていることが
今、あなたが走っていることが
今、あなたがいたずらをしていることが
当たり前ではなくて、
奇跡なんだと、私は何度も強く思う。

静かに眠っているあなたを見て
ああ眠れてよかったと感じて
その次の瞬間に
生きているのだろうかと怖くなる。
怖くなってその白い顔を撫でてやる。
体の暖かさを感じて、
ほっとする。
ほっとして涙が出てくる。

この繰り返しをずっとしてきた。
この繰り返しは、これからもあるだろう。
また元気になって、
笑って、走ろう。
またいたずらして、コラーっと大声で叱らせて。
また「ままー」って呼んでよね。

だから消えないでほしい。




| 森脇智美日記 | 20:41 |