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茶話会
私は結婚するまでの数年、茶道を習っていました。

ある日、先生はこう仰いました。
お茶を究めようと思っても奥が深すぎて無理なんです。
だからお茶で出会ったこと、知ったこと、どれかひとつでもいいから
自分の気になったことを勉強してみたらいいですよ、と。

それはきっと、このようなことだと私は思った。
お花が好きな人は、家で育てたり、活けてみる。
お菓子が好きな人は、自分で和菓子を作ってみる。
縫物が好きならば、古帛紗や仕服を縫ってみる。
字が好きならば、好きな言葉を書いてみる。
着物が好きならば、着てみる。
自分で茶杓を作ったり、茶碗を作ったり。
そうやって自分なりの楽しみを見つけることですよ、と。
きっと、全てを完璧にしようと意気込むのではなく
お茶を通して目にした、知った、ことから、
自分の楽しみとしての、お茶を、深めていくことが始まるのではないか、
と、私は思いました。


私は点前の順番を覚えるのは苦手であったし
不器用なので綺麗な所作は出来ていなかったと思う。
けれど、上手な人の所作を見るのも好きだった。
新しい点前を教わることも、そしてそれらを覚えていくことも
楽しく、新しい発見ばかりであった。
正座をして、お菓子やお道具の話を聞いたり、
お道具を仕舞う所を見せていただいたりすることも好きだった。
先生がインドで茶会をされた話や、お茶とは関係ない話を聞いたり
私のとんちんかんな話を聞いていただいたり
そんな場がとても好きだった。
堅苦しくて息が詰まって、点前を覚えるのが面倒だ、などとは思わなかった。


私は教室の時はいつも着物を着ていくことにしていた。
これは、自分が着物が好きになり、それで母が持っている着物を譲ってもらい、
自分で着られるように母から教わり、そうして自分で着る練習にもなるから、と
私が勝手に着ていこうと決意した。
そうして毎回、何の着物を着ようかな、と考えたりするのも
教室へ通う、私の楽しみのうちのひとつとなった。

私は点前が上達すること、免許を貰うこと、以上に、
先生と、そして先輩の皆様と、
その時間、その場に座っているのが嬉しかったのだと思う。


高価なお道具を揃えるよりも家にあるもので、
もちろんポットでも良いし、スプーンでも良いから
何度も何度もお抹茶を点てることです、と
先生は仰った。



結婚し、出産し、育児をしている今、
教わった通りの点前をすることは出来ません。
けれど先生の言葉を思い出し、
今のありのままの状態で、そして製陶所という
この場所で、お茶を楽しみ始めました。
お茶を飲みながら話す場、集う時間、
その場に座っていることが嬉しいのです。

家族で、友人と、また製陶所を訪れてくださる方とともに
これからも茶話会をしていきたいと思っています。





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