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区切り

かっこいいとか悪いとか
上手いとか下手だとか
すぐに区切れるようなものは
そういうもので
頭でそんなことを考えさせないでいいくらい
その人に包まれる気がする
その人の表現に浸かってしまって
じわっと静かに染みこんでいく世界が
そういうものが心を揺さぶるんだ。


| 森脇智美日記 | 14:53 |
抜けていく
息が苦しい
顔を出すお日様を見上げて
ちょっと出かけてみようかと
声をかける
少しづつ
少しづつ
体に言葉をかけるように
息をする
口の中へ喉の奥へ空気の通り道へ
体の中へ体の奥
風船を膨らませるように
ぷわっと吸い込む

日を浴びて
吸い込んで
葉の匂いと湿り気が
体の周りを覆う
乾いた土と泥になった土と
カサカサと音をたてる葉を拾う最中も
空から次々と落ちてくる

わあ雪みたいと叫ぶ娘と
箱一杯に集めた
鮮やかな色が眩しい
目を輝かせて走る次男と
カエルの家を作った
息をしよう
口から鼻から体から
皮膚から

頭上から消えていけ
苦しさなんて消えていけ
濁った空気が体から出て行って
瑞々しいこの空気で満たされたらいい
鮮やかな色が目の奥に残ったまま
そのまま 
製陶所から家へ戻った

| 森脇智美日記 | 22:54 |
回転数

若い時のエネルギーの強さを思い出したり、
また若い方の行動や考えの勢い等を
素直にすごいなと受け取れた時
もう自分は若くない。
反発することも批判することも
反論することも無く
素直に、相手の言葉が自分に沁み込んできたり
自分の頭の中に無い世界を刺激し
へえ、とか、ほう、とか思ってしまう。今の
自分は若くもなく、お年寄りでもなく
かといって穏やかな性格になったわけでもなく
もちろん、あらゆるセンスも持ち合わせていなくて
何にもないひとつの人間なんだけれど
それでも何か今しか出来ないことや
今しか感じ取ることが出来ないことが
あるだろうと
ふと立ち止まったり、突っ走ってみたりしながら
目の前の人に言葉を発している。
話し合うとか議論するのでもなく
何となくこちらも、あちらも言葉を発して受け取って
受け取って、発している。
新鮮なものというより、もう自分の中にある物しか
もうそれしか出てこないのだと思う。

だんだんと頭の回転がのろくなって
子ども達の記憶力や発想の斬新さに
感心する日々です。



| 森脇智美日記 | 23:24 |
この日は
ある理由で
駐車場でお弁当を食べ
ある理由で
そこに数時間たたずみ
ある理由で
そこから島根に帰る。

森脇靖と私と娘は
この日、ある目的の為に
秘密の不思議な行動をしていた。




| 森脇智美日記 | 15:12 |
危うい
長男は風邪で運動会を休み、
次男と娘と私も体調不良で
何ともモヤモヤした日々が続いています。
毎回こんなペースだから
家族みんな元気だ、と言える日が少ないのですが
まあそれが我が家かもしれません。
主人の助けで何とか過ごしています。








車は、乗り物ではなく
もう車自体が生きているもの
だから、ほとんど毎回人は乗せません。
車の改造を繰り返す長男。
次男は家とか街を一緒に作って
人を並べて、世界を作る。
娘はいつも食べ物などの小さなパーツを
集めて集めて、別のケースにとっている。


私は大人になったので細かいパーツが
指でつかめなくなってきた。
それと、想像力が乏しくてありきたりなものしか
作れなくなっている。
ガックリくることだらけだ。



| 森脇智美日記 | 15:21 |
泣かす
真夜中に飛び起きて
我が子を抱きかかえる
薄目をあけて
弱弱しく私の顔を見る。
私の胸のそばに頭をひっつけ
心音を聞いているかのような表情をし
ゆっくりと目をつぶる。
赤ちゃんの頃にしていたように。

腕の中で丸くなった子を
抱き眠った夜が何度あっただろうか。
いつのまにか大きくなって
私の腕の中からはみ出てしまった。
主人の腕からもはみ出てしまった。

それでも
抱きしめて、さすってやる。
それでも、
だいじょうぶだよ だいじょうぶだよ、と
頭をなでてやる。

ツバメの巣作りを眺めて主人が言っていた。
今年はいつもとは違うことが起こるかもしれないな、と。
夫婦でその頃を思い出して天気の話をする。
夏が来ても今年の大気は荒れ続け
もう秋へと季節が変わろうとしている。
毎夜毎夜咳は出続ける。

どんなにはみ出てしまっても
腕の中に引っ張り入れて
だいじょうぶだよ、と声をかけるから。
冷えた腕をさすり続けるから。
出来ることは、もう
やるしかないのだ。






朝食後に残されたメッセージ。
食欲がない時。
それでも ご飯美味しかったよと言ってくれる次男、
母を泣かす。
| 森脇智美日記 | 14:40 |
おとな
ままが うまれた日って
いつなん?
ままが うまれたときも
とっとが だっこしてくれた?
ままが うまれたときも
手を ぐーってしとった?
ままのおたんじょうびがきたってことは
もう、ままは しょうがくせいになったって
こと?
もう、おとな?
おとなは、ずっと おとな?
ひろがりがあるよね。
うん。ちきゅう なんよ。
ひろがっていくの。
じんせい だよね。
おとな だよね。
おおきくなったら、やさいをきってね
さらだをつくるんよ。
それでね、おめでとーって
とっとにあげる。とっとにたべて あげる。
そしたらね、もっともっとおおきくなって
とっとは もっとおおきい おとなになる。
ままは、つぎは なにになるん?




まま おめでとう
うれしいよ
(娘より)






(次男より)
| 森脇智美日記 | 14:37 |

家でお昼寝する娘と次男の寝顔を見ていると
来年は、娘も保育園で次男も小学生だから
この部屋でお昼寝する子どもが居なくなるなと、
感じることがある。
赤ちゃんの頃から使っている小さな布団を敷いて
寝かしつけるなんてことも無くなって
今までの当たり前の動作や時間が
当たり前ではなくとても貴重だったんだと
感じる日が近づいている。

寝ぼけながら私のもとに駆け寄り
あったかい、あったかい体で
私をぎゅっと抱きしめる瞬間。
私の腕の中で眠っていた小さな
熱い熱い命の塊。

ままぁーと求められる時期は
おいでーと抱きしめてやる時期。
いつまでも続かない
ほんの数年。

日々のうんざりするような出来事も
振り返ってみればいつだって懐かしくて
愛おしくて、大切なものになる。
一日の最後に子どもの寝顔を見て安心するように。
子育ては、いつも、振り返って見て
いろいろ感じるように出来ているのかもしれない。




| 森脇智美日記 | 15:27 |
なつかしの

夏休み最後の日。
終わりがあれば、次の始まりがある。
嬉しいような悲しいような
がっくりくるような何とも言えない表情で
ランドセルの支度をする長男。

生きていると辛いことだらけかもしれない。
それでもすべてが辛いわけじゃない。
始まりがあば、次は終わりが来る。
終わりが来れば、次の始まりがある。
気持ちが浮いたり沈んだりしながら
進んで行くのは
子どもも大人も一緒。
大人が平気な振りしちゃいけない。
大人だって泣きたくなる。
隠して、隠れて、誤魔化して泣いている。

だから一緒なんだ。
赤ん坊も子どもも若者も大人も先生も
お年寄りも、どこかの誰かだって。
きっと泣いている。

明日からの始まりで
浮いたり沈んだりしながら
笑ったり腹が立ったりしながら
泣いたりわくわくを感じながら
色々あっていいのだと、そうやって
私自身も学生生活を過ごしていた。



懐かしい写真。
桃色パンツの次男がこの日から
三年たって、来年は小学生です。
体のことも食べ物のことも心配事だらけですが
一緒に兄弟で歩いていける日を大切にしたいです。
親になると、もう
しみじみ感じることばかり。





| 森脇智美日記 | 23:04 |
かつて
夏休みの宿題で
貯金箱を作ろうと話していたけれど
なかなか本人もやる気が起きず
私もアイデアもやる気も出ず
誰の気持ちも動き出さない工作なんて
面白くない。
だから もうきっぱり忘れて
みんなで紙粘土遊びをすることにした。

紙粘土を丸めたり、マグネットにしたり
人を作ったり、ペン立てにしたり
コップを作ったり。
お団子を作ったり。
目的もゴールもないけれど
水分を含んだ紙粘土を触っていたら
楽しくなってみんなでアレコレ作ってみた。
ぼやぼやしてたら粘土が固くなっちゃうし
部屋中白い粉や粒が散らばってしまったが
何とか午前中で制作終了。

昼寝から次男と娘が起きてきたので
夕方までの数時間で色付けをする。
こういうとき子ども達三人は喧嘩しない。
自分の目の前に集中できるからかもしれない。

何やらわかるようなわからないものが完成した。
部品がとれたり、粉々になったものもあるが
それもやってみないとわからない。
分からないから面白い。

夕方主人が帰宅して
もう少し乾燥させた方が良かったかも、とアドバイス。
勢いで進めてしまったらしい。
粘土の感触も筆で色を塗る感触も丸めたり
手に平につく感じも、無い色を作ることも
どれもこれも、子どもだけでなく
かつて子どもだった私も、
楽しかった。

「何か」を作ろうとするのではなく
わくわくする気持ち、どきどきする気持ちが
出来るだけ持続すれば、子どもはどんどん
集中して入り込む。
今は口うるさくなった私も、かつては
そうだった。
忘れちゃいけない。


| 森脇智美日記 | 22:43 |
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