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季節の変わり目

次男の体調が崩れて一週間、
その後、娘が体調不良で体のあちこちに
蕁麻疹が出ている。
夜も寝にくいようで、
何ども目を覚ます。
母の体力がもたない。
主人の手を借りて何とかかんとか
やっている。

今週 雪が降るとか。
どうなるのかな。
本気の冬支度か。
| 森脇智美日記 | 15:48 |

つかまえていないと
指と指の間から
するりと逃げてしまう。
つかもうとした瞬間に
消滅してしまう。

汁椀から立ち上っている湯気が
いつの間にか見えなくなって
熱々の液体がひんやりと冷たいものになる。
そんな風に
待って、待ってと
声をかけているうちに
子らの熱はもう冷めてしまう。

熱々の命は
今を求めている。
もうすぐ冷えちゃうよと
私を急かす。
もうすぐ湯気が消えちゃうよと
高音で私の名を呼ぶ。

指先から冷気が体内に入ってくるように
音もたてず目にも見えない速度で
熱々のものが冷めていく。
明日ではなくて、後でもなくて
誰かでもなくて、いつかでもなくて
ママと呼んだ瞬間に欲している。

熱々のうちに駆け寄ろう。
熱々のうちに抱きしめよう。
熱々のうちに抱き上げよう。
熱々のうちに見つめ合おう。
そこに存在している熱をつかまえよう。







| 森脇智美日記 | 23:04 |
捕まえて

何かを見て
何かに触れて
美しいと震わせる心と
その心の温みを
表現する技術が要る。
心を育てることも
手を育てることも
時間が要る。

仕事であっても
それが仕事だと頭をよぎってしまったら
途端に、面白いものは生まれない。
強制された宿題よりも
自分で躓きながら捕まえた何か
の方が、ずっと自分の心をふるわせる。

頭だけ動いて
感じる部分の心が死んでいたら
それは自分以外の誰かがしてもいい。
代りの誰かが存在しているということ。
自分の心に降りた来た感覚は
自分にしかないもの。
その感じを放っておかないように
したい。



| 森脇智美日記 | 01:06 |
あなた

お母さんを悲しませてはいけない。
あなたの命を産んだ人だから。
お父さんを悲しませてはいけない。
あなたを命がけで守る人だから。 
| 森脇智美日記 | 00:56 |
跳ねて
自分自身ではもう
何かわからなくなる。
見ているものが、目の前のものが、
一体何ものなんだろうか、と。
触れているものは、どんな性質を持っているのか。
そこにいるものが、何を発しているのか。

作り手は自分自身に問い続ける。
内に問いかける。
器を見つめながら、
内の中では感情や言葉や感覚や体温や
様々な経験や思いが
跳ねてぶつかり暴れている。

いつでも問い続ける。


| 森脇智美日記 | 15:10 |
とっておき

子どもと朝から晩まで一緒にいて
怒らないということが
あるもんか。

次男と娘のお昼寝中。
私もウトウト寝ていたようで
夢の中でも怒っていたようだ。
寝言で何か叫んでいたようだ。

一人起きていた長男が教えてくれた。
そう、
ママを苦しめないように
頼みますよ、
と言いながら冷めた珈琲を飲んで
計算問題の丸付けをする。

残りの二人が起きたら
冷蔵庫にある
とっておき、を食べようね、と
ひそひそ話す。
| 森脇智美日記 | 15:06 |
夢の中
カブトムシのメス二匹を製陶所の山に埋めに行って
落ちたどんぐりを拾ってどんぐりゴマを作って
楽しくなってくると爪楊枝に三つくらいどんぐりを
指していきお団子いかがですかーと言い出して
次に小さな折り紙で作っためんこでめんこゴマを
作って次々に回して少し喧嘩して少し本を読んで
大声出したり縄跳びして叱られたり妹と抱き合ったり
笑ったり怒られたりキャッチボールしていてこけて
擦って流血し泣いて手当してもらい、「ヘンリーくん」
読んで大笑いしていつの間にか夕方になっていて
喧嘩して笑って泣いて飛び跳ねて叱られて日記書いて
熱いと言いながら入浴して足の手当してもらって本読んで
薄暗闇の中でごろごろむずむずごそごそしていたら
いつのまにか夢の世界へ。
| 森脇智美日記 | 14:53 |
尖がり

若い時は
とにかく 尖がっていて
何でも溢れるくらいの爆発力がある。
次々と生まれてくるものがあって
その勢いが力になる。
不安があるから、
心配事があるから、
何かわからないざわざわした感情が
まとまらないから、体と心がバラバラになるような
感覚。動きだしたいが何をすればいいのか。
どうすればいいのか。


中学生のころを思い出してみると、
コドモでもないけれど、オトナでもない。
自分一人で出来ることはたくさんありそうだけど
実はとても少ない。
逃げることも誤魔化すこともできない。
しかし泣きつくこともできないような
そういう不安定な状態があるように思う。
答えなんて出ないのに、その答えを真っすぐに見つけようと
素直に、純粋に追い求めようとして
だからこそ苦しくなる時期。
まだ信じる力がある。
だからこそ苦しくなる。
逃げることも甘えることも泣き出すことも出来ない、
そういう宙ぶらりんな気持ちがする。
けれど抱えきれない思いが毎瞬沸き起こり
体内でぐつぐつと煮えてくる。
勉強もある、部活もある、学校もある、
口うるさい親もいる。
自分は一体何者なんだと、そう自問自答するような時期。

もっともっと中学生時代は休めばいいのではないか。
もちろん好きならば部活や稽古事を続けるのは大切だと思う。
しかし好きでないなら、
その時間をもっとぼやっとする時間にしたらどうか。
ぼやっとした時間が考える時間。
その時間が思う時間。
自分の心を整理する時間。
音楽を聴いたり本を読んだり空を眺めたり
家で寝転がっていたり
小さいころに意識していなかったようなことを思ったり
社会や親に対して反発する気持ちを持つ時間。
一人になる時間。何もしないで過ごす時間。

自分が何であるのか。
自分がどのようにして生まれ、ここにいるのか。
自分と他者を客観的に見つめ様々な思いが生まれてくる。
忙しいと何かを考えたり思いを巡らす時間が取れない。
大人のように何か力を抜いたり本気になったり
そういうことが器用に出来たらいいけれど
純粋に生きる子どもはいつでも真っすぐで
口では乱暴なことを言っていても
それでも大切な人に抱きしめてもらいたいと思っている。

もっともっと ぼやっとした時間を
もっともっと 大切な人と触れ合う時間を
取れたらいいのだろうと思う。
自分自身で、自分が好きなものを見つけ出せれば
それは大人になっても自分を救ってくれるような
強いものになると思う。


大人というものになった私には
一体何が出来て、何をしたらいいのか。
もう尖がりも勢いも噴き出す生命力もない。
でも今生きている意味がきっとあるはずだ。
自分自身に問い続けよう。
いつでも。
心に向かって問い続けよう。





| 森脇智美日記 | 23:30 |
玄関に

行ってきますと出かけたら
ただいまと帰ってくること。
行ってらっしゃいと手を振って
おかえりと濡れた手をタオルで拭きながら
玄関にかけつけるから。
どんなことがあっても
どんな時でも
母は母で。
どんな時でも
死ぬまで母だから。
迎え入れてくれる家と同じ。
全世界の人が敵になったとしても
母だけは味方でありたいと。
不器用で足も遅くて何の特技もないような私だが
もうそれは、いつでも真剣に向き合うしかない。
それはもう、私は私だけれど、
それはもう、母だからだ。
なんにも出来ないかもしれない。
それでも、それでも真剣な気持ちだけでも
それだけも持ち続けたい。



| 森脇智美日記 | 00:39 |
ローマ字

サンタさんはね
だれもあったことないんよ。
ねとるときに、こっそりきてね
玄関にプレゼント、置いて行ってくれる人なんよ
でも、会えんのんよ。
あってもね、外国の人じゃけえね、
ローマ字で話しとるんよ。
じゃけぇねー ローマ字じゃないと話せんのんよ。


(次男)
| 森脇智美日記 | 22:18 |
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