この数か月、
次男の体調が安定していて
発作用の薬を飲むことなく過ごしている。
その次男はとにかく一日中よくしゃべる。
大きな声でしゃべり続ける。
息が続く限り。
ああそうか。
今までは息が苦しくて、
話し続けることが出来なかったんだ。
大きな声を出せばすぐに呼吸が苦しくなる。
泣き叫べばすぐにヒイヒイなる。
汗をかけばまた苦しくなる。
真夜中の、朝方の突然の発作で続く寝不足。
薬でつないで、過ごした日々。
思いのままに話すことが出来なかったんだな。
ああそうか。
本当はもっと話したかったし
大笑いだってしたかったんだろう。
息が苦しくて黙っていたんだろう。
やりたいことを中断せずやりきることが
出来なかった。
数日ぶりに外出できると、
遊び始めた途端に息が苦しくなって
我慢して室内に戻っていた。
ほんのちょっとしたことが、本当にちょっとしたことが
出来なくて次男は悔しくて泣いていた。
しかし泣くと苦しくなるので、泣くのも我慢していた。
寝入った長男や娘を見ると
どんなに成長するのかな、どんな大人になっていくのだろうと
親ならば誰でも感じる思いがあるのだが、
次男を見ると、
とにかく生きなさいよ、と思う。
今を、とにかく、生きなさいよ、と思う。
明日も同じように抱きしめさせてよ、と思う。
だから、今
体調が安定していることが嬉しい。
次男に対して、
大きい声でうるさいよ、と注意しながらも、
嬉しい。
ありがとう。